ワイン知識

【2019年版】コンクールで金賞を獲得した日本ワインまとめ

年々レベルが上がってきている日本ワイン。日本各地にワイナリーができ、海外に負けないワイン造りが行われています。

そんな日本ワインですが、数々のコンクールで金賞を獲得しているんです。日本人としては嬉しいニュースですよね。

しっしー
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そこで今回はコンクールで金賞以上の賞を獲得した日本ワインを紹介していきたいと思います。

Contents

Japan Wine Competition(日本ワインコンクール)

Japan Wine Competitionは「国産のブドウを100%使用して造られたワイン」を対象としたコンクールです。

毎年フランスから審査員を呼び、2日間に渡って行われます。。過去にはボルドー大学ワイン教育部長 ジル・ド・ルベル氏、マスター・オブ・ワイン協会元会長のリン・シェリフ氏、ワインジャーナリストのデニス・ギャスティン氏など、豪華な審査員が招待されました。

「色」「香り」「ハーモニー」などの審査基準が設けられ、20点満点で採点。日本各地のワイナリーがしのぎを削りました。

グランポレール山梨甲州樽発酵2017(金・部門最高賞)

2018年だけでなく、過去にも部門最高賞を受賞し続けている甲州No.1ワインです。甲州ブドウ発祥の勝沼町で栽培されている、高品質な甲州種ブドウを使用しています。

グランポレールでは、扇状沖積層で水はけがよい土壌で甲州ブドウを栽培。伝統的な長梢剪定の棚仕立てでブドウの熟度を上げています。収穫を2回に分け、熟度の異なるブドウをブレンドすることで複雑な味わいや香りを実現しているのです。

甲州の華やかさと、ほんのりとした樽香が絶妙なハーモニーを奏でてくれます。酸味が強く辛口ですが、フレッシュな果実味も感じることができるバランスの取れたワインです。

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昔から賞を受賞し続ける、日本を代表するワインです。

安心院ワイン シャルドネ リザーブ 2016(金・部門最高賞)

焼酎「いいちこ」で有名な、三和酒類株式会社が運営するワイナリー「安心院葡萄酒工房」で醸造された白ワインです。

醸造には、その年に収穫された高品質なシャルドネのみを使用。大分県宇佐市は温度差のある盆地が多いため、シャルドネの栽培に適しています。

新樽のみで発酵・熟成を行うことでバターやバニラのような複雑な香りを実現。果実味もしっかりとしているので、桃や蜂蜜のような甘さが口の中に広がり、長い余韻を楽しませてくれます。

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女性にもおすすめしたい白ワインです。

シャトー・メルシャン 椀子オムニス 2015(金・部門最高賞)

日本最高のワインを目指すシャトー・メルシャンの自信作です。日本ワインコンクールでは最も金賞を受賞しているワイナリーとして知られています。

シャトー・メルシャンは長野県上田市丸子地区で、自社管理畑「椀子(マリコ)ヴィンヤード」を開園。自社の畑だからこそできる研究や試験を繰り返し、最高品質のブドウ作りを行っています。

メルローを主体に、カベルネフラン、カベルネ・ソーヴィニヨンをブレンド。オーク樽で約18ヶ月熟成をさせます。カシスやブラックベリーを彷彿させる香りと、しっかりとしたタンニンや果実味が特徴です。

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金賞の常連で日本ワイン界を牽引するシャトーです。

フジクレール 甲州スパークリング 2017(金・部門最高賞)

大量生産を行わず、手作りの限定生産を行うフジッコワイナリーです。農家さんと契約栽培を行い、高品質な甲州種ブドウを使用してスパークリングワインを生産しています。農薬は最小限にし、自然派なブドウ作りをした結果、ISO9002も取得。

醸造はシャンパーニュと同じ製法である瓶内二次発酵(約8ヶ月)を行い、繊細できめ細やかな泡を作り上げます。辛口ですが、グレープフルーツやレモンのようなフレッシュさもあり、リンゴをかじった時の酸味や果実味を感じれるでしょう。

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自然派なスパークリングワインは日本でも珍しいです。

2017 (有)朝日町ワイン ロゼ 中口(金・部門最高賞・コストパフォーマンス賞)

日本ワインコンクール2018で、金賞・部門最高賞・コストパフォーマンス賞の3冠を獲得した、日本のロゼを代表するワインです。

朝日町ワインでは「良いワインはすぐれた葡萄から」をモットーにブドウ栽培。豊かな土壌で育ったメルローとシャルドネ、マスカット・ベーリーAは、最高品質のワインに生まれ変わります。

朝日町ワイン ロゼはマスカット・ベーリーAを原料に、白ワインの製造方法で醸造されています。フルーティーでバラやキャンディーのような甘い香りが広がり、爽やかな酸味とのバランスは絶妙です。

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コスパ抜群!マスカット・ベーリーAのロゼワインを飲むならコレ!爽やかな甘さがたまりません。
朝日町ワイン ロゼ 中口を飲んだ感想朝日町ワイン ロゼ 中口は山形県は朝日町にある(有)朝日町ワインが醸造・販売されているマスカット・ベーリーA種のロゼワインです。 ...

SAKURA AWARDS(サクラアワード) Japan Women’s wine Awards

SAKURA AWARDSは、女性が審査するワインコンペティションになります。ワインに精通した女性たち500名以上が集まり、ワインをテイスティング。
繊細な舌を持つ日本女性の審査ということで、海外からも注目されるコンテストです。

五味葡萄酒 Tao 甲州駒園(ダブルゴールド)

山梨県甲州市にある五味葡萄酒では、自社ブドウ畑及び地元の契約農家から高品質な甲州種を仕入れています。元々はブドウ果汁を加工する会社でしたが、ワイン造りにも乗り出しました。

自社農園「駒園」で収穫された甲州種を丁寧に仕込み、やや辛口の白ワインに仕上がっています。爽やかな柑橘系の香りとしっかりとした酸味は、和食との相性抜群です。生産量が少ないため、すぐに売り切れてしまう貴重なワインでもあります。

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辛口なので和食と合わせたい人は是非。

ロリアン セラーマスター マスカット・ベーリーA 2017(ダブルゴールド)

生産者である白百合醸造は、ヨーロッパに劣らない高品質なワイン造りを目指しているワイナリーです。ブドウ栽培に適した山梨県勝沼町に自社畑を持ち、一貫性のあるワインを生み出し続けています。

マスカット・ベーリーAを100%使用し、フルーティーで果実味のある飲み口と、軽やかな喉ごしが特徴です。女性にも飲みやすいことから高い評価を得ました。

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フルーティーな飲み口は女性におすすめです。

ドメーヌ・エーデル ツヴァイゲルトレーべ 天神ヶ丘畑 2016(ダブルゴールド)

岩手の気候や土壌を最大限に生かしたフルボディの赤ワインです。標高1917mを誇る早池峰山のふもとにあり、適度な傾斜を利用してブドウ栽培が行われています。また土壌も石灰質でミネラルが豊富、キレと酸味のあるブドウに仕上がります。

あまり聞かないツヴァイゲルトレーベは、寒冷な地域でも栽培できるブドウです。オーストラリアなどではメジャーな品種で、岩手の気候にぴったりのブドウ品種。

ベリー系の香りと紅茶を感じさせるタンニンで、しっかりとした味わいが特徴です。肉料理との相性も良く、様々なシーンで活躍してくれます。

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岩手の気候を生かした程よい渋みが特徴の赤ワインです。

DWWA(デキャンター・ワールド・ワイン・アワード)

Decanter World Wine Awards(デキャンター・ワールド・ワイン・アワード)は、イギリスの月刊ワイン雑誌「デキャンター」によって主催される国際ワインコンテストです。世界を代表するコンテストで、出品数では世界最大規模。2万本近くのワインが出品され、世界的に有名な評論家やソムリエが厳選なテイスティングを行います。

金賞は全体の2%前後、最高賞は1%以下となっており「最も金賞を取ることが難しい世界的アワード」とも呼ばれています。このコンテストで日本のワインが受賞できたことは、本当に輝かしいことです。

登美の丘 甲州 2017(プラチナ賞)

サントリーの「登美の丘ワイナリーシリーズ」の最高傑作である「登美の丘 甲州 2017」が2019年にプラチナ賞を受賞しました。

入手困難とも言われ、国内の愛好家の間では大注目されている甲州ワインです。

自社畑で栽培された甲州種100%を使用し、高品質なワイン造りに尽力。栽培されている甲州種はひとつひとつ手摘みされ、丁寧に醸造・熟成を行います。

レモンやライムなどの柑橘系のフレーバーとフレッシュな酸味が特徴です。後味は豊かな果実味と程よい渋みが広がり、全体をキリッと締めてくれます。

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世界に誇れる甲州ワイン。入手困難なので手に入れた人は本当にラッキーです。

シャンモリ 山梨/甲州 2018(金賞)

シャンモリワインを代表する甲州ワインです。自社畑は小高い丘の上にあり、レインカット方式でシャルドネ、カベルネソーヴィニヨン、プティ・ヴェルドの3品種を栽培しています。また農家と契約栽培も行っており、高品質なブドウ作りに余念がありません。

柑橘系の香りと酸味のバランスが良く、スッキリとした味わいが特徴です。余韻も程よく、和食との相性も良いため、日本のワイン愛好家から支持されているワインでもあります。

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スッキリとした甲州の持ち味を最大限に生かしています。
盛田甲州ワイナリー シャンモリ 山梨 甲州 2018を飲んだ感想シャンモリ 山梨 甲州 2018は山梨県甲州市勝沼町にある盛田甲州ワイナリーが醸造・販売されている甲州種のワインです。 お値段は1...

ロリアン 甲州 Vigne de Nakagawa 2017(金賞)

ヨーロッパに劣らない高品質なワイン造りを目指している白百合醸造の自信作。山梨県笛吹市の中川君春氏が栽培した甲州種を100%使用し、ステンレスタンクでじっくりと発酵を行っています。

柑橘系のと白い花を感じさせるフレーバーが鼻をぬけ、爽やかな酸味が口いっぱいに広がります。後味はほのかな苦味とコクを感じることができ、芯のしっかりとした印象。寿司や天ぷら、焼き魚などとの相性も抜群です。

しっしー
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丁寧なブドウ栽培が自慢のワイナリー。爽やかな酸味が和食とよく合います。

グレイス甲州 プライベート・リザーブ 2018(金賞)

中央葡萄酒がブドウ栽培から醸造までこだわり抜いた思い入れのある甲州ワインです。

甲州種の産地である勝沼町でも、特に優れたブドウ栽培が行われている鳥居平地区・特定畑の甲州種を使用。オーク樽でじっくりと発酵・熟成をし、濃縮度の高いワインが出来上がります。

リンゴやオレンジを彷彿させる香りと、生姜のようなスパイス、丸みのある酸味が絶妙にマッチ。長い余韻が楽しめ、ゆっくりとした時間を過ごさせてくれるワインです。

しっしー
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品質の高い甲州にこだわった逸品です。

まとめ

今回はコンクールで金賞を受賞した日本ワインを紹介してきました。日本ワインが海外でも認められているのは嬉しい限りですよね。

本記事で紹介した日本ワインは、気軽に購入できるものもありますので、日本ワインに興味がある人は、ぜひ試してみてください!

しっしー
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特に甲州種のワインがおすすめですよ!
ABOUT ME
白根佑一(しっしー)

広島県出身、ポーランド在住のフリーライター。
美味しい料理とワインを飲むためにヨーロッパ生活をしています。

好きなブドウ品種は「メルロー」です。