甲斐ノワール

麻屋葡萄酒 花鳥風月 麻屋ノワールを飲んだ感想

花鳥風月 麻屋ノワールは山梨県甲州市勝沼町にある麻屋葡萄酒株式会社が製造・販売している、甲斐ノワール種の日本ワインです。

ラベルにGI Yamanashiの地理的表示が書かれてあり、山梨の勝沼町産のブドウが100%使われているワインだと言うことが分かります。

また花鳥風月シリーズという4種類のワインの中の1つで、この麻屋ノワールはラベルの通り「月」とのこと。

お値段は税抜2,000円(税込2,160円)でした。

Contents

ワイナリー情報

販売元麻屋葡萄酒 株式会社
住所山梨県甲州市勝沼町等々力166
公式サイトhttp://www.asaya-winery.jp

あさや葡萄酒は大正十年(1921年)に創業されたとのことで、かなり歴史のあるワイナリーですね。

ラベル裏を読んでみる

甲斐ノワールは国産赤ワインの製造を目的にブラッククイーン種にカベルネ・ソーヴィニヨン種を交配して生まれた山梨オリジナルのワイン専用品種です。
勝沼町産のこの品種より作られるワインは色調が濃く芳醇な味わいとなります。さらにオーク樽で熟成させてとてもまろやかで調和のとれたワインに仕上げました。
山梨・勝沼の風土を醸した甲斐ノワールの美味しさを心行くまでお楽しみください。

花鳥風月 麻屋ノワールを飲んでみた

濃い鮮やかな色をした赤です。

ラズベリー系の果実の香りに、鼻腔をくすぐる花のような香りがします。
また樽熟成されているため、樽香も若干感じます。

飲んでみると、最初は渋みよりも酸味が目立ちます。この酸味は甲斐ノワールの親品種であるブラッククイーン由来のものでしょうか。

また甘口のワインではありませんが、果実の甘みを感じることができます。
葡萄のもつ個性を感じる味です。

旨味が舌の上に広がり、飲み込むと少しビター感が残るような深い後味がありました。

最初は酸味が強いかなと思ったのですが、デキャンタージュしたり少し時間をおいたりすると香りが膨らみ、味もマイルドになりました。

味チャート

感想

とても美味しいワインでした。

日本独自の固有品種である甲斐ノワール種はマスカット・ベーリーAなどとブレンドしたワインはよく見かけますが、甲斐ノワール単一のワインはそう多くない印象です。
単純に生産量が少ないか、もしくは品質に自信がないと単一種ではあまり商品化されないワイン品種なのかもしれません。

また、ラベルや商品のネーミングも相まって「和」を感じる赤ワインでしたね。
醤油や味噌などの調味料を使った和食ともよく合うと思います。

個人的にとても気に入ったので、他の花鳥風月シリーズのワインもまた今度飲んでみたいなと思いました。

このワインの販売サイトはこちら

ABOUT ME
ヒラヤマ

日本ワイン維新 管理人

日本有数のワイン産地である山梨県は勝沼で生まれ育ちました。現在は地元山梨でフリーランスとしてWeb制作の仕事をしたりして暮らしています。

地元山梨のワインをはじめとする日本ワインに傾倒し、その素晴らしさを広めるため、当ブログメディア「日本ワイン維新」を開設。日々ワインを飲みながら更新しています。

好きなワインの品種は「ヤマソービニオン」と「シャルドネ」