デラウェア

カタシモワイナリー たこシャンを飲んだ感想

たこシャンは大阪府柏原市にあるカタシモワイナリーが醸造・販売されているデラウェア種のスパークリングワインです。

AbemaTVの橋本徹さんの番組が個人的に好きでよく見ているのですが、その中でこの「たこシャン」の名前があがっていて以前から気になっていたワインでした。

お値段は2,376円(税込)でした。

カタシモワイナリー たこシャン

Contents

ワイナリー情報

販売者カタシモワインフード株式会社
住所大阪府柏原市太平寺2丁目9番14号
公式サイトhttp://www.kashiwara-wine.com

ラベル裏を読んでみる

たこ焼きと合わせてほしい大阪スパークリング

「ほんまもん」をカジュアルに楽しんで欲しい。
大阪のぶどう農家と小さなワイナリーが、1本1本瓶内発酵でスパークリングワインを造りました。
かつて大阪は日本一のぶどうの産地でした。
「今でも大阪にぶどう畑がありワイナリーがある」
そのことを知っていただけることがパワーになります。
グビグビの後の笑顔が私たち生産者のシアワセです。

大阪とワインの関係。河内ワインとは?

ラベル裏に書いてある通り、大阪は戦前の1920〜30年代には日本一のぶどうの栽培面積を誇る産地だったそうです。

現在では都市化も進み、山梨や長野などよりはぶどうの生産量は少ないですが、全国第9位の収穫量があり、デラウェア種に関しては全国3位の収穫量を誇っています。

現在大阪には7社のワインメーカーが存在しており、その殆どが河内地域(柏原・羽曳野・太子町・八尾)にあることから、「河内ワイン」ブランドとして売り出されています。(株式会社 河内ワインというワイナリーも存在します)

参考ページ:河内ワイン - カタシモワイナリー

ほぼほぼドンペリ

この「たこシャン」ですが、名前の通り「たこ」焼きに合う「シャン」パンという意味で名付けられたのだと思いますが、当然シャンパーニュ地方のワインではないため「シャンパン」を名乗ることはできないものの、このなんとも強引でユーモアなネーミングが大阪っぽくて良いですよね。

橋本徹氏によると松井一郎氏(元大阪府知事・現大阪市長)がカタシモワイナリーさんに訪れ、試飲した際に「G20の乾杯で使いたい」「ほぼほぼドンペリや!」と発言し、G20で大阪の河内ワインを提供させてほしいと政府に交渉していたとのことでした。

2019年6月28日(金曜日)〜29日(土曜日)の2日間に行われる大阪G20サミットで実際に「たこシャン」が飲まれるかはまだ不明なのですが、地元のワインで各国首脳をもてなしたいという松井さんの気持ちは地元愛に溢れていて、熱くて素敵だと思います。

※(2019.6.29 追記) G20の歓迎行事の乾杯にカタシモワイナリーのスパークリングワインが使われたそうです!たこシャンではなく「合名山北畑デラウェアスパークリング2015」が採用されたとのこと
参考記事:各国代表が地場産品堪能=G20歓迎行事-大阪

ちなみにご存知の方も多いと思いますが「ドンペリ」とは、「ドン・ペリニヨン」というフランスのモエ・エ・シャンドン社によって生産されるシャンパンで、高級ワインとして有名ですね。

ワインの世界は色々とルールだったり作法だったり小難しいことが多い中、「たこシャン」「ほぼほぼドンペリ」と、こういう大阪っぽい大雑把で強引な感じが僕的にはけっこう好きです(褒めてます)。

G20大阪サミット2019 公式サイト

カタシモワイナリー たこシャンを飲んでみた

  • 透明に近い
  • 若干の黄金色

香り

  • ほのかに甘い香り
  • 爽やかでフレッシュな果実感

  • 果実の甘みを残しつつキリッとしたドライな味わい
  • デラウェアの優しい果実味
  • 個性的ではないが、逆に言うとクセが強くなく、どんな料理にも合わせやすそう

たこシャンを飲んだ感想。たこ焼きと合う?

コンビニで買ってきた冷凍たこ焼きと合わせていただきました

たこ焼きと合うの?と言われると、確かに合うと言えます。

ソースやマヨネーズの濃ゆい味を邪魔しないサッパリとした味わいなので、ワインもたこ焼きも相乗効果で美味しく楽しめ、良い組み合わせだと思います。

強いて言えば、もう少し個性的なインパクトがあると面白いかなと思いますが、大阪の粉もん文化の料理と合わせるためのカジュアルなデイリーワインと考えると、このくらいのスタイルで良いのかもしれないですね。スッキリとした優しい味わいで飽きのこないワインでした。

これを機に、今後の大阪のワインにも注目していきたいですね!また何か飲んだら感想書きたいと思います。

それではまた。

ABOUT ME
ヒラヤマ

日本ワイン維新 管理人

日本有数のワイン産地である山梨県は勝沼で生まれ育ちました。現在は地元山梨でフリーランスとしてWeb制作の仕事をしたりして暮らしています。

地元山梨のワインをはじめとする日本ワインに傾倒し、その素晴らしさを広めるため、当ブログメディア「日本ワイン維新」を開設。日々ワインを飲みながら更新しています。

好きなワインの品種は「ヤマソービニオン」と「シャルドネ」