周五郎のヴァンは山梨県にある中央葡萄酒株式会社(グレイスワイン)が醸造・販売しているワインで、山梨県 穂坂のマスカット・ベリーA・甲州種とフランス・コニャック地方のフレンチブランデーで造られた、酒精強化ワインです。
お値段は2,530円(税抜)でした。

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数年に亘る樽熟成を特徴とした伝統的製法のフォーティファイドワインです。ブルーチーズなどコクのあるチーズや、フルーツ、アイスクリーム、ケーキなどとも良く合います。ドミグラスソースの香り付けにも最適です。
製品名は、このワインを賞賛し、生前愛飲された作家の山本周五郎氏に由来しています。
酒精強化ワインとは、醸造の過程でアルコール(ブランデーなど)を添加したワインのことで、元々は保存性を高めるための工夫だったそうです。
アルコールを加えることにより糖の分解が止まるため、発酵途中でアルコールを加えた場合、糖が残って甘口になるとのこと。
そのため、こちらの周五郎のヴァンも甘口タイプでアルコール度数も16%と高めのワインとなっております(通常のワインは12〜13%程度)
山本周五郎が生前愛飲したワイン

山本周五郎氏は山梨県出身の小説家で、昭和初期の頃から時代小説家として活躍され、数々の名作を著された方です。
特に「椿三十郎」や「赤ひげ」など黒澤明監督映画の原作となった小説の著者であることでも有名です。
その山本周五郎氏が生前「これまで飲んだ和製ブドー酒のどれにも似ない、これぞワインだ」と賞賛し愛飲されたワインに名付けられたのが、この「周五郎のヴァン」とのことです。
ちなみに「ヴァン(Vin)」とはフランス語で「ワイン、ぶどう酒」のことです。
周五郎のヴァンを飲んでみる

液体の見た目は餡子のような黒紫色。
口に含むとレーズンやチョコレートを思わせるような甘くコクのある味わいを感じ、また樽熟成を感じさせる枯れた香りが鼻に抜け、深い余韻があります。
個人的には甘口のワインはあまり好みではないと思っていたのですが、このワインは人工的な香りや嫌な甘ったるさはなく、とても美味しいと感じました。
味チャート
周五郎のヴァンに合う料理は?
こちらラベルにも書いてある通り、ブルーチーズやアイスクリームなどと合わせると更に美味しく頂けると思います。
食中酒と言うよりは、デザートと合わせるなど食後酒として飲む方がオススメですね。
ワイナリー情報
販売元 | 中央葡萄酒株式会社 |
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住所 | 山梨県甲州市勝沼町等々力173 |
公式サイト | http://www.grace-wine.com |
感想
甘口でとても飲みやすいワインなので、辛口系のワインの味が苦手で普段ワインを敬遠されていた方にも好かれるワインなのではないかと思います。
プレゼントや御歳暮などで送ってみると、渋いセンスを感じてもらえる1本なのではないでしょうか。